裏DVD屋の舞台裏。ひと昔前の無修正AVの購入システムはこうだった。

れいか
れいか

こんにちは、れいかです。
DVDレンタルを行うTSUTAYAが相次いで閉店となっています。時代は動画配信サービスやサブスク全盛期。我が家もNetflixを導入してからはTSUTAYAに入らなくなりました。

DVDといえば思い出すのが
”無修正”のアダルトビデオ。
つまり裏DVDですが、こちらも実店舗は姿を消し、ネット配信が主流となっていますね。

 

今回は【なつかしの裏DVD屋の舞台裏はこうだった】という話で、2000年代後半の体験談になります。

 

この記事の内容

 

こんな人へ向けて書いています。

  • そういえば裏DVD屋なんて最近は無いよね。懐かしいな。
  • 入った事なかったけど、どんな場所だったのか知りたいな。
  • なんでそんなヤバい世界をれいかサンが知ってるの?

 

この記事を書いている私は・・

元風俗嬢。都内の店舗型、ホテヘル、デリヘルで10年ちょい働きました。
最高月収は150万円。接客数は13,000人ほど。
詳しいプロフィールはこちらをどうぞ

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こうして裏DVD屋の実店舗が消えた。

たとえば歌舞伎町だけでも、裏DVDの実店舗が全盛期で200店ほどあったと言います。2017年、警視庁は都内の販売店は一掃した!と発表していました。

今でも忘れた頃に摘発のニュースを聞きますが
まぁ・・ほぼほぼ一掃したと言っていいでしょう。

 

街中で客引きが出来なくなった。

それ以前に2013年、迷惑防止条例の改正で
路上客引きが禁止されました。
違法店なので看板も出せないし、広告も打てません。客引きを雇って新規顧客を増やす手法には限界がきていました。

 

ネット配信の普及にトドメを刺される。

続ける体力がなくなってきた所にトドメを刺したのが、ネット配信の普及。
こうして店舗を持つ”裏VDV屋”は時代と共に姿を消したのでした。

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裏DVD屋はこんな場所にあった。違法店ばかりの雑居ビルで商売繁盛

裏DVD屋の実店舗はどんな場所にあったのか?違法であるために看板は出しませんので、実に謎めいた商売です。

そしてなぜ?私がそんな世界を知っているのか?風俗嬢時代にさかのぼる体験談となります。

 

都市部の古い謎の雑居ビル。

私が風俗デビューした頃、お店が入っていた雑居ビルに裏DVD屋がありました。このビルは他にも賭博屋なども入居していました。

このように当時の都市部の繁華街では、違法店ばかりが入居する雑居ビルなんて珍しくありません。

ある日、早番で出勤したらドアに鍵がかかって開かない日がありました。つまりスタッフが遅刻して入れない状態だったのです。

 

スタッフに連絡したところ
「ごめん、下のDVD屋で待っててくれる?」という返事が。そこは24時間営業で、昼間は店長が店番をやっていました。

 

電話した箱ヘルのスタッフとDVD屋の店長は友人関係だったのです。
言われるがままに階下へ降り、”裏DVD屋” のインターホンを押して反応を待ちます。

 

看板も表札もなく、本当にこのドアの向こうに商売の世界があるのか。ビルそのものも古く、薄暗く、静かで。生気を感ない佇まいです。

 

しかしこの薄気味悪い建物の一つ一つのお店には、闇のお金がザックザックと流れ込み、オーナー達は私服を肥やしていたわけです。

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【裏DVD屋】かつての無修正AVの購入システムはこうだった。

程なくして出てきた店長に ”どうぞ” と中に通されます。まだうら若い青年でした。

この時は私と、もう1人の女の子がいてドキドキしながら入ったものです。(他の女の子達はスタバとかで時間を潰しに行きました。)
私達はそそくさと事務所に入り風俗スタッフが到着するのを待ちました。

 

店内はお客が1名来店中で、チラッと中年男性の後ろ姿が見えました。パネルに貼られたDVDの見本を吟味しています。

 

購入のシステム

  • パネルの見本に番号が振られている。
  • 希望商品の番号メモしてスタッフに渡す。

この店では4枚1万円で販売していたので
4作品の番号を書いてスタッフに渡します。
ちなみに支払いは現金のみ。

 

集客方法

違法商品なので看板は出せません。路上での客引きが主な集客方法になります。

 

【リピーターへの対応】
会員証を作り、再来店ではインターホンのカメラに会員証を提示して店内に入れてもらいます。

 

JK JCは児童ポルノの隠語

私達が待機していた事務所は、パーテーションで仕切られているだけの簡易的なものでした。
お客さんとのやり取りが丸聞こえなので、さっき見かけた中年男性の声がします。

JCとかある?

 

JK=高校生は皆さんご存知ですよね。
JCは中学生のこと。
そもそも児童ポルノの隠語なんです。

 

店長は答えます。
JCもありますけど、もっと小さい子のもありますよ。と携帯で誰かに連絡を取り始めました。

あ、もしもし?
んーとさ、あれ持ってきてもらえる?
うん、それ全部。

 

5分ぐらいで店のインターホンが鳴り、カメラで人物をチェック。入ってきた人物は連絡を受けたであろうスタッフで、これまた普通の大学生風に見える青年でした。

アパレルの紙袋を店長に渡します。中にはどうやら例の児童ポルノが入っている模様。

 

街を歩いていて、この男性が持つ紙袋にそんなものが入っているなんて想像できません。

長居はしたくないのでしょう。一瞬で彼はいなくなりました。

児童ポルノはこんな店でも扱いが慎重で
別事務所で商品をコピーし、保管していました。

 

 警察の手入れが入っても、児童ポルノだけは見つかりたくないとの事でした。
これが見つかれば別件の罪になるので裁判も時間がかかってくるし当然罪も重くなりますからね。

 

動画をコピー

お客が選んだ4つの商品をPCから探し出し、DVDにコピーするとの事。
最後は盤面に表紙を印刷して終わり。

 

4枚1万円で売る。というのがこの店の方法でした。

 

店にいた男性は、児童ポルノとあわせて2万円を支払って店を後にしました。
当時の実店舗では、こうしたアナログな手法で商売をしていたのです。

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なぜ未だにアナログなDVDの需要があるのか?

冒頭でも書きましたが、歌舞伎町の裏DVDの実店舗は全盛期で200店ほどあったものの
警視庁は都内の販売店は一掃した!と発表していました。

 

しかし今でも忘れた頃に、古い手法で販売を行う ”裏モノDVD店” の摘発ニュースを目にします。

 

アナログを好む客層とは?

裏DVD店を訪れるお客は、中年や初老の男性が多かったと言います。
特に高齢になるとデジタルが苦手で、ネットショッピングやダウンロードの方法がよくわからないのです。

 

購入したDVDをデッキに入れて再生ボタン。高齢になると昔ながらの閲覧方法が馴染みがあって簡単です。

 

そんなわけで当時の客引きも、中年〜初老の男性を狙って声を掛けていました。

 

後日談があります。

このDVD店は程なくして摘発されました。
青年店長は「懲役1年 執行猶予5年」の判決を受けました。

今は普通のサラリーマン生活を静かに送っていると聞き及んでいます。

・・・・・

 

これで、思いがけず裏DVD店の内部に潜入する事になった話は終わりです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

無修正AVは日本では禁止されています。
特に児童ポルノは単純所持でも罪に問われる可能性がありますので絶対に買わないでください。

法律が許す範囲で人知れず楽しんでくださいね。

篝れいか

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