
遊郭や花魁の話に興味があります。
当時の吉原遊廓では、どうやって最高級の花魁と遊べたのでしょうか?
こうしたナゾにお答えします。
この記事の内容
この記事を書いている私は・・
こんにちは、れいかです。
今回は、華やかな花魁。とりわけ高級遊女と会うための手順を語ります。
さぞかしお金が必要なんだろうな〜と。
そこまでは察しがつくと思います。
さらに!
客側がお金と手間をかけてやっと会うことが出来るのが最高級の花魁。
その手順を解説しますので
自分が遊郭の太客になったつもりで読んでみてくださいね。
新吉原遊郭【遊女の階級】
この記事で解説する遊女の階級は
江戸時代後期の新吉原です。
特に幕末に近づくと、太夫という存在は消滅して階級は簡素化されて行きました。
さて、遊女の階級。
その全体像を見てみましょう。
上級 (花魁) | 呼出し |
上級 (花魁) | 昼三 |
中級 (花魁) | 附け廻し |
中級 | 座敷持ち |
下級 | 部屋持ち |
下級 | 局女郎 |
附け廻し以上が花魁と呼ばれます。
最高級の花魁と遊ぶための手順?はじめの一歩は風俗案内所へ!
花魁道中の話から理解してみましょう。
まず、道中を行うのは一握りの上級花魁だけです。
【道中を行える花魁のランク】
- 呼出し
- 昼三
同じ花魁でも中級の「附廻し」は道中は出来ません。
ところで花魁道中って
何をやっているかわかりますか?
なんだかお祭りの行列みたいですが
引き手茶屋については後述しますが
今で言う風俗案内所みたいな所です。
茶屋から呼び出されるから
「呼出し」と言われていました。
見世と引き手茶屋
新しい言葉が出てきましたね。
見世と引き手茶屋。順に解説します。
見世とは?
遊女が「見世に出る」「見世に顔を出す」
といった表現をしますが
見世では、格子の内側で客待ちをしている遊女が居ますね。
男性たちは格子の中を覗いて指名をしたり
冷やかしで見学だけをする人もいました。
見せるので、店ではなく「見世」という字になります。
引き手茶屋とは?
最上級の「呼出」は「見世」には顔出しをしません。
特別な客にだけ特別に会わせてもらえるわけですね。
ではどうやって?ランクが「呼出し」の遊女は顔出しをしないで客を取るのでしょう?
「呼出し」の花魁に会いたければ
前述しましたが、引き手茶屋とは今で言う
風俗案内所のような場所です。
茶屋から指名の連絡が入った妓楼側は
お客をもてなす準備を整えます。
これが花魁道中ですね。
道中に参列する「禿」や「新造」は
将来の花魁候補になります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。

吉原遊廓のガイドブック「吉原細見」とは?
鱗形屋 – 『吉原細見』, パブリック・ドメイン, リンクによる
吉原細見という刊行物がありました。
これは吉原遊廓のガイドブックで
妓楼ごとに在籍の遊女が紹介されています。
吉原細見の掲載内容
吉原細見は年2回刊行されていました。
内容は主にこんな感じです。
- 遊郭の略地図
- 妓楼名
- 遊女の名前
- 遊女の階級
- 料金
- 口コミ
細見を見て気に入った遊女が「呼出し」だったら、引き手茶屋で指名して手筈をとってもらいます。
指名客はドヤ顔で花魁たち大勢を引き連れて
引手茶屋から妓楼に向かうわけです。
さぞかしその虚栄心は満たされたことでしょう。
花魁たちは指名客の後ろに付いて闊歩しますが、これは花魁道中ではありません。
花魁道中とは、あくまで花魁たちが茶屋へお迎えに行く時の儀式です。
顔出しをしなくても指名が取れる「呼出し」の花魁
見世で顔出しをしない最高級の花魁。
現代の風俗で言うと、ネットで写真を出さない。プロフィールだけで客を取っていたわけです。
「座敷持ち」からスタートして見世に出ている時代もありました。
上り詰めるまでには涙ぐましい努力があったのです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。

最高の英才教育を受け、美貌も認められた花魁は素晴らしいに決まっている!
そう確信した客は顔は見れなくても
細見などの口コミや茶屋のオオススメに乗っかって指名します。
そう、ステータスを誇示するために遊ぶ人も多く存在しました。
まとめ
上級花魁に会うための手順。
直接見世に行っても顔出しをしない「呼出し」と遊びたいなら、引き手茶屋で希望の花魁を指名します。
2番手の「昼三」
中級の「附回し」
このランクでもOKなら、茶屋を通さずに見世で指名できます。
・・・・・
さて、最強級の花魁と会うことが出来ました。
いよいよ妓楼に上がって遊ぶわけですが・・
ここからも手順があるのです。
それは次回の記事で書きますので
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最後まで読んでくれてありがとうございます。
篝れいか