高級花魁。3回目でやっとヤラせてもらえるけど、浮気性には向かない遊びだった話。

高級花魁の話に興味があります。

当時の吉原遊廓では、初回からエッチはさせてもらえなかったらしいですが、床入れまでの決まり事が知りたいです。

こうしたナゾにお答えします。

 

この記事の内容

 

この記事を書いている私は・・

元風俗嬢。都内の店舗型、ホテヘル、デリヘルで10年ちょい働きました。
最高月収は150万円。接客数は13,000人ほど。
詳しいプロフィールはこちらをどうぞ

 

こんにちは、れいかです。

吉原遊廓の全盛期。一言で遊郭と言っても高級店から格安店まで様々でした。

中でも豪商や大名でなければ遊べなかったのが大見世の高級花魁です。

 

前回は、最高峰ランクの「呼出し」に君臨する遊女と遊ぶための手順、はじめの一歩を解説しました。

まだ読んでいない方はこちらもどうぞ。

最高級の花魁と遊ぶための手順?はじめの一歩は風俗案内所に行ってみよう!
遊郭や花魁の話に興味があります。 当時の吉原遊廓では、どうやって最高級の花魁と遊べたのでしょうか? こうしたナゾにお答えします。 この記事の内容 新吉原遊郭【遊女の階級...

 

私のブログでは
吉原などの遊郭全盛期が時代背景になっています。

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高級店の高級花魁。タダでは顔を拝めない!

おさらいになりますが

まず、大見世の花魁に相手をしてもらうには
人気の花魁だと数十万を出さなければなりませんでした。
大見世とは高級店このこと。

見世=店
と解釈してOKです。

  • 大見世=高級店
  • 中見世=中級店
  • 小見世=大衆店

と、見世には格があります。

更にこの下には
「切見世」=格安店

が存在しました。

今回は高級店の大見世での話になります。

 

大見世の上級花魁と遊ぶには
直接見世に行っても会えませんし、格子内に座って顔出しをすることもありません。

 

高級品をそう易々と
タダと見せるわけにはいかないのです。

 

高級遊女と遊ぶには
引き手茶屋
遊女を紹介してもらう。
吉原細見に掲載されている花魁をチェックして、会いたければ引き手茶屋で指名する。

といった手順です。
引き手茶屋、吉原細見については
こちらの記事で説明しています。

 

基本料金10万〜15万円ほどの揚げ代

最高級の花魁は10万〜15万円ほどの揚げ代が必要となります。
しかし、これは基本料金だと理解しましょう。

今で言うチップや料理や酒のグレードアップで数十万円は飛びます。

 

高級花魁をタダで見る方法

花魁道中を見学すれば
最高級の遊女をタダで見ることができます。

遊ぶことは叶わないけど
顔だけでも見てみたい!
そんな人は大勢いましたので
道中はお祭りのように賑わっていたといいます。

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3回目の来店でやっとヤラせてもらえるけど・・


【画像出典】『三幅神吉原通い図巻 全盛季春遊戯』鳥文斎栄之(メトロポリタン美術館)

 

ここからは、こうして高級花魁とやっと出会えた初回から床入れまでのしきたりについて書きます。

遊郭とは”女を抱く場所”だとお考えかと思います。
しかし、高級花魁が相手となりますと
初回から床入れは出来ませんでした。

 

  • 始めて登楼する「初会」
  • 二度目の「裏」
  • 三度目の「馴染み」

という手順を踏まなければならず
その度にお金を落とすわけです。

初回ではまず、遊女は客と会話もしませんし、側に座ることも許されませんでした。
二度目の裏でも、さほど遊女の態度は変わりません。

初回と裏では指名客の経済力や遊び方をチェックされているのです。

 

そして三度目の「馴染み」まで進んだら
やっと床入れが叶います。
ここまで頑張ってくれたし、悪くない客だからヤラせてもいいよ。
というわけです。

ちなみにこの時、馴染み金というご祝儀が必要となります。

 

馴染みになったら浮気は禁止!

馴染みまで進むと
他の遊女を指名することは出来ない決まりになっていました。

なので、たとえお金があっても

  • たくさんの女と遊びたい
  • 元々浮気症である。

こうした人は
高級花魁と遊ぶのは不向きと言えます。

 

また、指名客が重なると待ち時間が入り
その間は振袖新造たちが宴会などの相手をします。

振袖新造とは将来の花魁候補
客は手を出すことが出来ません。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

【花魁までの道】遊郭は格差社会。処女喪失「15歳か17歳」どちらが上級遊女?
こんにちは、れいかです。 今回は遊郭の花魁のハナシ第2弾です。第1弾については、先日このようなツイートをしました。 前回は幼少時代【禿かむろ】のハナシ。 今回は次のステッ...

 

ガツガツしない!ふられてもクールに振る舞える余裕が条件

必要な料金を支払い、登楼もできたのに
待っても待っても指名の花魁は来ず
とうとうその日はふられてしまう。
なんてこともありました。

しかし、そんな事もあるさ
という前提で遊ぶスマートさが大事になってきます。
このとき支払った揚げ代は返金されません。

それでクレームを叩きつけるようでは
最悪な場合、花魁からNG客にされて
もう会ってもらえなくなります。

 

高級花魁と遊ぶとはそういう世界なんです。
まあ・・
ヤリたい盛りのガツガツした若い男性には
たとえお金があっても合わない遊びでしょう

 

大見世の高級花魁は客をフィルターにかける

こうして花魁たちは客をフィルターにかけて
本当にお金があって
妓楼にふさわしく
キレイに遊べる客とだけ。
その花魁と関係を持つことが許されたのです。

 

大見世は格式高い妓楼です。
客の格も高くなければならないのです。

 

花魁は神様より格上!?

見出しの下にある絵を見るとわかりますが
たとえ神様たちが相手でも、遊女は上座です。

お客様は神様。という言葉がありますが
(とはいえ最近では死語のようです)

花魁は床の間を背にして上座に座ります。

つまり、妓楼の座敷では客より遊女が格が上なのです。
相手が神様でも。

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時代と共に消滅した吉原遊廓のしきたり

なんだか花魁遊びって馬鹿ばかしく感じる人もいるでしょう。
なんでそんなにエラそーなの?

とはいえ、三度目でやっと・・
と言ったしきたりも、大正時代には消滅していたようです。

この頃には「呼び出し」のランクでも
初回から床入れしていたという記述があります。

 

「岡場所」の人気が吉原に影を落とす

岡場所とは、幕府非公認の私娼屋が集まった遊郭のことです。
吉原よりも安価で、面倒なしきたりもなく人気を呼んでいました。

岡場所に客を持って行かれていた経緯で
吉原にも変化が訪れたのです。

 

【岡場所などの私娼屋】
便利な町中にあり、フラッと立ち寄り手軽に遊べる場所。
【吉原遊廓】
金がかかるし「辺鄙へんぴな場所」と言われていた。行くまでが面倒。

 

江戸吉原も現代の風俗店と同じ構図

岡場所は現代の繁華街の様なところにありますが
吉原は現代でも辺鄙な場所です。
駅が近くにありません。
客は自家用車かタクシー。もしくは店舗の送迎車に乗って店舗へ向かいます。

岡場所や繁華街は
遊ぶ人にも働く人にとっても便利で気軽な場所なのです。

 

デリヘルや箱ヘルは本番が出来ないけど
客数で言えば断然、不便で高額な吉原よりも街中のお手軽な風俗店へ流れやすい。

江戸時代から続く構図なのですね。

 

まとめ

吉原遊廓の全盛期。高級花魁と床入れするまでの手順を解説しました。

  • 高級遊女との床入れは三度目から。
  • 一度馴染み客になったら他の遊女を指名することは出来ない。
  • ふられた日があっても返金されない。
  • それでも笑っていられる財力と器の大きさが肝要。
  • 花魁遊びは、お金があってもガツガツした若い子には向かない。

という話でした。

 

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いかがでしたか?
もし現代にもこの様な遊郭があったら遊んでみたいですか?
世界中を探せば?この様な遊びができる場所もあるかもしれません。

あなたが大金持ちで器が大きく、ガツガツしない人ならば遊んでみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでくれてありがとうございます。
篝れいか

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